ユースの子どもからパパへの手紙 

親としてどのように子どもたちのサッカーに関わっていくべきか。

子どもたちが伸び伸びとサッカーができるよう、子どもたちの「ロールモデル」=模範となるように、時々読み返してみましょう。

 

以下 日本サッカー協会発行 Player's FIrst P19より転記 

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パパ、パパがこないだピッチの外に置いてあったゴールによじ登ってレフェリーに文句を言ったでしょ。あの時、僕はすごく頭にきて泣きそうになったんだ。あんな怒り方、今まで見たことなかったよ。


たぶん、レフェリーが間違ったんだとは思う。でも、僕がたとえパパの言うように「レフェリーのせいで」試合に負けたんだとしても、そんなことはどうでもよくて、僕はとっても楽しかったんだ。

わかってほしいんだ、パパ。僕はプレーしたい、それだけなんだよ。僕は楽しみたいんだ。
だから、僕がプレーをしているときには、「パスしろ!」とか「シュートだ!」とか、叫び続けるのはやめて。
パパの言うことはあっているのかもしれないけど、僕が緊張してしまうんだ。

パパ、もう一つあるんだ。試合中にコーチが僕のことを交代させても、怒らないで。僕は、ベンチにすわってみんながプレーしているのを見るのだって楽しいんだよ。僕らは大勢いるし、みんな
がプレーしなきゃだめでしょ。

それから、僕にサッカーシューズをきれいにするやりかたを教えてくれる?僕のなんだからパパがやってくれなくていいんだ。僕が自分でできるようにならなきゃいけないんだよ。

それからスポーツバッグは僕が自分で持ちたいんだ。バッグにはチームの名前が書いてあるから、僕がサッカー選手だってまわりのみんながわかるだろ?僕、それが好きなんだ。

パパ、お願い。試合の後にママに「今日は勝った」とか「負けた」とかって話すのはやめて。ママには僕がとっても楽しんでいたって伝えてほしいんだ。

それから、僕がすごいシュートを決めたから勝った、って言うのもやめてね。だって、そうじゃないんだもの。僕がシュートを決めたのは、仲間が僕に良いパスをくれたからなんだよ。勝ったのは、僕らのチームのゴールキーパーが必死に相手のシュートを防いでくれて、チームの仲間が全員でせいいっぱいがんばったからなんだ。(コーチが僕らにそう教えてくれるんだ)

怒らないでね、パパ。こんなことを書いてしまったけど。

僕、パパが大好きなんだ。練習に遅れてしまうので、これでおしまいにするね。練習に遅刻すると、今度の試合にはじめから出してもらえないんだよ。

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Player's First は日本サッカー協会のHPからダウンロードもできます。

ダウンロード先はコチラです。

http://www.jfa.or.jp/training/otona/index.html

 

子どもたちから、こんなお手紙をもらわないように・・・。

我々保護者(スポーツペアレンツ)は、あくまで子供たちのサッカーの世界に”お邪魔している”、立場なのです。

プレーしているのは子ども、親ではありません。

 

大好きなわが子たちが、大好きなサッカーを伸び伸びとプレーできるよう、我々保護者は「大人な」態度でサポートしたいものです。

 

試合に勝っても、負けても、それは子どもたちにとって日常生活ではできない素晴らしい経験となるでしょう。

 

そして、たとえ試合に出ることができなくても、試合に出る時間が少なかったとしても、私たちは決して

 

「どうしてうちの子が試合に出られなかったのですか?」

「どうして交代させられたんですか?」

 

などとは、言ってはいけないのです。

 

選手の起用は、コーチの仕事。保護者が口を出すことではありません。

 

(イチロー選手が試合に出られなかったとき、イチロー選手の親が監督に文句を言う姿なんて、想像できるでしょうか?!長友選手が途中交代した時、長友選手のお母さんが出てきて、監督になんで?と抗議する姿、思い描けますか?)

 

親が抗議して、子どもは嬉しい、などとは決して思わず、恥ずかしさを感じるでしょう。

 

「なんてことをしてくれているんだ」

 

と。

 

それならば、黙って悔しがる我が子を抱きしめてあげましょう。

 

何も言わず、美味しい夕食を作ってあげてください。

 

愚痴を風呂場で聞いてあげてください。

 

自分にはいつもサポートしてくれる親がいて、悔しさや悲しさを吐き出せる場がある、と子ども自身が感じれば、また次の日から練習を頑張れます。

 

何が足りなくて、どうして試合に出ることができなかったのか。どうして交代をさせられたのか、それは親が教えるのではなく、子どもが自ら気付くべきことなのです。

 

一歩引いて、まずは静観してみてください。

 

皆さんの子どもは、きっと思っていた以上に成長していますよ!