専門家インタビュー

鶴 健一朗氏(アスレティックトレーナー)

*  ご経歴紹介 * 

日本体育協会公認アスレティックトレーナー

鍼灸師 あん摩マッサージ指圧 

早稲田大学高等学院 サッカー部トレーナー

早稲田大学蹴球ラグビー部 トレーナー

NTTドコモ ラグビー部アスレティックトレーナー(2013年~)

 

その他、社会人バスケットボールチームや治療院などでも多くのスポーツ選手を支えるトレーナー経験を持つ。

 

Q:鶴さんの現在の主な活動について教えてください。(取材当時)

A:2つのチームに対して週に3~4回は現場に行って、トレーナー活動を行っています。大学ではラグビー、高校ではサッカーを担当しています。

具体的な活動内容としては、ケガ人対応ですね。多い時には30人ほどのケガ人を抱えることもあります。なるべく早く、そしていい状態で選手を復帰させてあげるように努力しています。

 

Q:トレーニングルーム(選手たちのコンディショニングやケア、復帰トレーニングをする場所)のようなものは学校にあるのですか?

A:早稲田大学には立派な専用施設がありますが、高校にはありません。ですから、高校ではケアや復帰トレーニングは渡り廊下の様な所で行わざるを得ない、というのが現状です。

 

Q:アスレティックトレーナーとして、スポーツ現場に常に準備しているグッズなどがあれば教えてください。

A:EAP(Emergency Action Plan)は、トレーナーカバンの一番上に必ず置くようにしています。その他は、一般的なものですね。傷の処置グッズ、テーピングや固定具などでしょうか。

 

Q::EAPには何が記載されているのですか?

A:AEDの設置場所はもちろん、活動場所の住所や、近隣の病院の電話番号などが記載してあります。

 

Q:既往歴(喘息や心臓疾患など)のある子供が入部してきた際、トレーナーとしてどんなことをチェックしたり、また運動中において気を付けてみている点などありますか?

A:最悪を想定して最善を尽くす、ということでしょうか。我々トレーナーはドクターではないので、できる事は実は限られてしまいますが、まずはしっかりとした事前準備が大事だと思っています。

部員のメディカルチェックはもちろん、万が一に備えての準備など、何か重大な事故がスポーツ活動中に起きてしまった場合は、すぐに救急搬送しなくてはいけませんから、その際のルートの確認やドクターやコーチとの連携など、想定できる準備は全て行うようにしています。

そして選手への教育でしょうか。多くの部員がおりますので、一人をずっと見張っている、ということは難しいのが現実です。なので、自分の身体は自分で守る、ということを選手本人が自覚できるように徹底しています。

 

<種目別の外傷について>

Q:サッカーではどんな外傷が多いでしょうか?

A:やはり多いのは足関節捻挫ですね。

 
Q:ジュニアサッカーが日本で非常に盛んですが、高校生サッカーで活躍するプレーヤーになるためにジュニア世代から取り組んでおいたらいいこと、などはありますか?
A:まずは、サッカーを好きになること、そして本人がプレーを楽しむということが第一だと思います。練習量ばかり多くなってしまうと、やはり骨端線が閉じていない成長期には障害につながりやすいのではないかと思います。
量よりも質を重視してくれる指導者やチームを選ぶ、ということも大切かも知れませんね。
 
Q:ラグビーではどうでしょうか?どんな外傷が多いですか?
A:やはり足首捻挫は多いですが、太ももの打撲なども多発します。膝の靭帯損傷もありますね。
ですがやはり注意しているのは、脳震とうや頚椎周りの外傷、そしてバーナー症候群といった神経系の外傷です。
 

 

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