アスレティックトレーナー鶴氏インタビュー(3)

 

【屋外での活動について】

Q:雷被害、というのも怖いのですが、屋外での活動で気を付けていることなどはありますか?
 
A:学生トレーナーと協力しながら、気象庁の雷情報は10分ごとにチェックするようにしています。そして活動レベルが2、になったら一旦練習をストップさせます。
 
 
Q:雷被害に遭わないためのアドバイスがあれば教えてください。
 
A:最新の雷情報を常にチェックすることは当然ですが、避難経路の確認もするようにしています。合宿や遠征先において、活動場所のすぐそばに建物がないような場合、最短にある建物は何処なのか、そしてどのように避難するのか、を事前にチェックします。高い木の下にいないようにする、などはよく知られているところだと思います。
 
 

【教育機関でのアスレティックトレーナーの存在について】

Q:鶴さんは、日本の学校における部活動にアスレティックトレーナーを常勤させる活動も今後どんどん展開していきたいとのことですが、アスレティックトレーナーが学校に存在すべき理由とは何だと思いますか?

A:スポーツ活動においてやはり大切なのは、安全であること、だと思います。アスレティックトレーナーはそれができるプロフェショナルであるという自覚もあります。ケガが起きるその現場において、すぐに対応できる人間がそこにいる、ということは結果としてケガの予防やそのケガを悪化させないということにつながるのだと思うのです。

ケガをしてから、しばらくたって治療院に行く、ということも選択肢としてありますが、選手のすぐそばにアスレティックトレーナーがいる、ということがケガをした選手を早期復帰させるには効果的だと思います。

現在の学校において問題だな、と感じるのは学校でのスポーツ活動において安全を守る人間がいない、ということです。

現在はそれを指導者や顧問の先生が担ってくださっていますが、先生たちもスポーツ医学のプロではありませんし、スポーツで起こる外傷の対処やその後のリハビリやトレーニングについては、ご存知ない方が大半です。

そこを、その道のプロであるアスレティックトレーナーが学校に入ることで、選手たちにとってもそしてさらには指導者の方々にとっても、活動しやすくなると思いますし、選手を学校に任せている保護者の方の不安も減るのではないでしょうか?

 

Q:トレーナーの存在について、コーチや保護者の方から頂いたお声で嬉しかったことなどはありますか?

A:試合中に起きた骨折などの傷害に対して、保護者の方と連携を取りながら処置や病院手配などをしている際、心強いと言って下さったのは印象に残っています。
またコーチの方も、EAPや応急処置があるから試合の指示や指導に集中出来ると言って下さった事があります。
あとはリハビリ期間が長かった選手に試合後や引退してから感謝の言葉をかけてもらえると、胸が熱くなりますし子ども達の成長を感じたりします。


Q:新高1年生、新大学1年生など、受験を経て長い春休み後に再び運動を行ったことによって、ケガが多いな、と感じるようなことはありますか?春休みには最低限行っておいた方が良い具体的なトレーニングメニューなどがあれば紹介してください。

A:学校スポーツにおいて、次のカテゴリーへ進むとやはり運動の強度・量・頻度が急増するので、入部初期で怪我をする、もしくはどこかが痛いながらも練習についていく為に我慢をするといった事が多いです。

ですのでまずはチーム側が、怪我人を出さない緩やかなコンディショニングという基本的な考えを持っている必要があると思います。
怪我をしない為にすべき事はたくさんありますし、それらは複雑に絡み合ってるので、このメニューをやれば大丈夫!!なんて事はありません。
また、無計画にコンクリートの上を長時間走ってケアを怠れば、脛や膝、腰などに痛みを生じやすいので、注意が必要です。
ですので衰えてしまった体力や技術は、春休みなどの2〜3週間を使い、ある程度の時間をかけながら再強化していく必要があると思います。
可能であれば前所属チームの練習に参加して、その競技における身体能力や技術、判断や予測する能力などを再習得し、次のカテゴリーでのチャレンジに備えるべきだと思います。

 

それでは最後に、Best Sports Parents を目指して!宣言をお願いします!

 

 

保護者の方には、是非アスレティックトレーナーの存在を広く知って頂き、多くのスクールトレーナーが活躍できるよう応援してください!

 

 

 
 
 
 
 
 
鶴アスレティックトレーナー、ありがとうございました!今後のご活躍を期待しております。
 
 
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