格闘家 成瀬昌由さんインタビュー②

Q:現役時代の一番の思い出はなんですか?

A:2003年大晦日に、K1ダイナマイトに出場して勝てたこと、ですかね。あと、たくさんの国に行けたこと、でしょうか。

 

Q:どのようなケガをされましたか?また現在、その後遺症などはありませんか?

A:僕はケガのデパートなんですよ。両肘関節の手術、肩は肩鎖関節の再腱手術、膝は内側側副靭帯の手術、それから腰のヘルニアの手術。。。と。

後遺症、というのはたまに痛みがでることもありますが、それを出さないためにも、普段のトレーニングは欠かしません。

総合格闘技という競技の特性で練習や試合では関節技を掛けられます。プロの格闘家の関節技は少しでも我慢するとすぐに関節のじん帯が切れたり骨折してしまいます。

自分の場合はその関節技の影響で身体の所々の関節が緩くて、足首はグラグラするし、膝もちょっとしたことでガクん、と抜けることもあります。そうならないために、関節まわりの筋肉を落とせないのです。

 

Q:脳震とうの経験などはありますか?

A:1回ありますね。意識を失ってはいなかったのですが、気が付いたら試合が終わってて、試合後のインタビュー中に、「あれ?試合は?」のような。今考えるとぞっとしますね。

 

Q:辛い時、どのように乗り越えられましたか?

A:僕の場合は、本当に周りに助けられました。腰の手術の時は、1年9カ月くらい試合に出られなかったのですが、とにかく絶対リングに戻るんだ、という強い気持ちをもっていたので、途中で挫折したり、落ち込んだりすることはありませんでした。

落ち込んでる暇があるなら、目の前のやるべきことをやればいい、と。この苦しい状況も鍛錬の1つだと思ってました。

 

Q:その強い精神力はどこからくるんでしょう?お母様の教えですか?

A:うーん。。。なんでしょう。でも結構歴史の本は好きで読みますね。あと何より、あの前田日明さんの元で長年やってこれた、というのは、精神的に非常に強くしてもらったな、と思います。本当に尊敬できる、素晴らしい方なので。

 

Q:プロレスラーの方はどれくらい食べますか?

A:意外とプロレスと相撲は似ていて、ちゃんこ鍋を食べてました。丼飯を5杯、ちゃんこも5杯、はノルマでした。デビューするために90kgしなくてはいけなかったのですが、自分は70kgしかなかったので、夜な夜な起きてはチーズを食べたりしてました(笑)。

ですから、胃腸が強くないと無理でしたね。外側は筋肉隆々でも、内臓が弱い人は、結構辛そうでした。その点、僕は母に感謝ですね。なんでも食べるし、どんなものを食べても大丈夫。胃腸はムチャクチャ強かったです。

 

Q:コンディショニング(試合前、後)やケアのポイントがあれば教えてください。どんなことをされていましたか?

A:とにかく、ウォーミングアップと、クールダウンのアフターケア、ですね。それから食事はしっかりと。急性の外傷で言えば、アイシングは必須ですね。

冬であれば身体が冷えないように工夫したりもしていました。

 

<子ども時代について>

Q:どのようなお子さんでしたか?

A:僕は6人兄弟の末っ子なんです。全部兄貴で、とにかく早く家を出たかったですね。5人の兄の使い走りばかりさせられてましたから・・・。

 

Q:どのようなご家庭でしたか?ご両親にはどんな影響を受けられましたか?

A:父親は僕が小さい時に他界してしまったので、母親が必死で働いて育ててくれました。

普段はとやかく言わない母でしたが、唯一、私が高校いかずに働こうと思っていた時、「高校だけは行け」と言いましてね。

 

Q:子供の頃の経験で、プロになって良い影響を与えたことやものがあれば教えてください。

A:強靭な胃腸、ですかね(笑)。でも兄弟が多い中で育ってきたので、皆が「辛い」という環境でも私は大丈夫でしたね。実家よりいいな、と(笑)。

入門時代に狭い部屋で暮らすことも、全然苦ではありませんでした。

 

【スポーツとの関わり、保護者の役割】

 

Q:子どものスポーツ参加における親の重要な役割とは何だと思われますか?
A:指導者とのコミュニケーションをしっかりとって、信頼関係を築くことだと思います。

そして自立、これですね。僕がリングスという団体にいたころ、新弟子の入門テストなども担当してたのですが、入寮するときに親と一緒に来るような子は、100%辞めてましたね。あと、多少の事でもくじけない”打たれ強い子”に育ててほしいですね。

 

友人の起業家仲間なんかも言ってましたが、最近の子はちょっと怒っただけですぐ会社に来なくなっちゃう・・・と。

大学までまともに怒られないで、大事に大事に育てられ、社会に出てちょっときついことを言われたただけで、いじけちゃう・・・それでは会社も困っちゃいますよね。

社会に出たら、辛いことも、苦しいことも自分で解決しなくてはいけない。親がずっと守ってあげれるわけではないのですから。

 

Best sports parents を目指して!一言お願いします!

 

 

プロとしてやっていける人は本当に一握りですが、子どもがそれを目指しているのなら、是非応援してあげてください。

 

ですが、あまり色々手をかけ過ぎてしまうと、子供の成長や自立を結果的に妨げることになりますから、そっと支えるくらいがいいのかな、と思います。

 

 

 

 

 

その他、今後の展開やお知らせがあれば!

 

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成瀬さん、お忙しい中取材にご協力いただきありがとうございました!

 

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