アスレティックトレーナー 辻先生インタビュー③

<スポーツ外傷における対応について>

 

Q:子どもがゲーム中に倒れこんでもゲームを再開させようと特に何のチェックもなく抱きかかえて(もしくはおぶって)運び出す姿も多く見られます。まずは運び出す前に確認すべきことはなでしょう?素人にもできるチェック方法などはありますか?

A:まず考える事は試合のシステムを再考すべきです。倒れたという状況があれば、試合を止め、どのように対応すべきかを主催者、コーチ、保護者、選手が討議し、情報を共有すべきです。

ゲームにルールがあるように選手に何か問題が合った場合のルールを決めるべきです。 

運び出すときの確認事項は選手の状態によって異なるのでここで述べる事を差し控えさせていただきます。

 

Q:頭部を外傷した子どもへの対処として、コーチや保護者が知っておくべきことはなんでしょう?

A:このホームページを参照ください。http://www.rugby-japan.jp/news/2013/id20291.html

 

Q:熱中症の予防や対策についてお話を伺わせてください。

A:このホームページを参照ください。 
http://www.japan-sports.or.jp/Portals/0/data0/publish/pdf/part2.pdf

 

Q:心室細動などを含めたスポーツ活動中における突然死に対しての備えについてアドバイスなどがあればお願いします。

A:スポーツに関わっている人が全員が心室細動および突然死のことを理解している事が大切です。誰が出来るというのではなく、誰もが出来るという事が大切です。昨年の大阪マラソンでは心停止事例が2例発生ました。

その2例の1例は教護スタッフが駆けつける前に、周りにいたランナーが

胸骨圧迫を行い、救護スタッフにつなぎました。その結果、蘇生されました。

http://www.plus-blog.sportsnavi.com/saku_dot_run/article/493

 

Q:スポーツ外傷やスポーツ障害後のアスレティックリハビリテーションは重要だと思うのですが、それはどこに行けば受けられますか?

一般の人はどのように調べるのが良いでしょうか?

A:このような話はよくお聞きします。

今年の4月に大阪中学校の先生からも問い合わせがあり、『辻さんが信頼している病院・治療院を紹介して欲しい』とありました。

ただし、中学生なので、近い方が良いというリクエストを受けました。

現在、病院・治療院MAPを作成しています。現場にトレーナーがいる場合は紹介状を書くか、直接連絡するようにしています。

 

<保護者の役割>

Q:トレーナーや医師が存在しない少年団や部活動において、子どもたちの安全を確保するためにできる具体的な取り組み方法や期待する役割などがあれば教えてください。

A:具体的な取り組みとしてはコーチ、保護者など子供たちに関わる人が救急処置の資格を取得することが必要です。

それとともに医療機関とのタイアップも必要です。

  

Q:子どものスポーツ参加における親の重要な役割とは何だと思われますか?

A:指導者と常に情報共有をすることにつきます。情報共有するためには親もスポーツを理解し、メリット、デメリットも理解する事が必要です。

 

Q:スポーツ障害を起こさないため、そして起こりにくい身体作りなどはできますか?小さいうちから行っていたら良いことや習慣などがあれば教えてください。

A:5歳までに器械体操を学ばすべきだと思います。危険回避能力を高めるとともに、自分の身体を様々な位置感覚でコントロール能力を身につける事により、パフォーマンスの向上の基礎となります。

 

Q:年代別における、子どものスポーツ参加への親の関わり方についてアドバイスがあればお願いします。
A:親はスポーツをきっかけにして自立を促す立場を貫く事が大切です。身体的成長と精神的成長を促すことがスポーツの大きな意義だと考えています。

 

Q:親は部活動やスポーツ活動の練習内容やコーチの指導法に対して口をだすべきではない、とは思うのですが、指導方法や活動内容に対して不安や疑問を感じたとき、また、目の前の子どもが部活動などで悩みを抱えているようなとき、親としてはどこまででるべきなのか、そしてどのように対応していいのか分からない、という方も多くおられるようです。何か良いヒントがあればお願いします。

A:これをクリアするのが総合型地域スポーツクラブだと思います。すべての人が参画出来る条件をつくる方法として文部科学省が進めている総合型地域スポーツクラブが一番の近道だと考えています。

1995年にドイツのベルリンで総合型地域スポーツクラブの見学に行った事があります。そこでは市民の80%がスポーツに参画し、オリンピック選手のとなりで当たり前のように子供やお年寄りがスポーツをしている姿を見る事が出来ました。

スポーツは総合型地域スポーツクラブで行い、勉強は学校でというのが明確で指導者はすべてライセンスを持っていました。

 

【心のケアについて】

Q:スポーツを通じて、子どもたちは様々な経験をして成長すると思うのですが、ケガをしたりなかなかチームで活躍できない子供に対して、どのような言葉をかけたらよいのか迷っている保護者の方もおられるようです。悩みを抱えた選手に対して、辻先生が心がけている対応方法などがあれば教えてください。

A:ケガをする多くの選手は不合理な動きをしています。不合理な動きはパフォーマンス向上のためのデメリットとなります。不合理な動きを改善することが、怪我を回復+パフォーマンス向上だと説明しています。

 

スポーツペアレンツの皆様へ一言お願いします!

 

 

文武両道という言葉があります。日本のスポーツが目指す方向はここにあると思います。

スポーツだけできれば良い、勉強だけ出来れば良いという時代はではありません。

スポーツを通して様々な経験をし、様々な人に感謝し生活をすることによって心の豊かさを育む事が大切です。

これを実現するためには、周りの人間が手と手を取り合って、子供をサポートするシステムをつくらなければならないと思います。

現社会はIT社会です。情報が錯綜し、どれが正しい情報かも分からない状態になっています。

正しい情報を得て、多くの人々と情報を共有することが大切です。

スポーツペアレンツ様のように正しい情報を発信しているサイトを探してみてください。

 

最後に、辻先生からのお知らせや宣伝があれば是非!

 

まだ、ホームページは未完成(10月下旬に完成予定)の状態ですが、随時情報を発信していきますので、サイトに訪れていただければ幸いです。

よろしくお願いいたします。

http://www.athletic-trainer.jp

 

辻先生、お忙しい中たくさんの質問にお答えいただきありがとうございました!

 

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