9)お腹の打撲の対応方法

2013年10月21日 08:28

ボールが強打して、相手に蹴られて、ぶつかって・・・。お腹を強打すること、珍しくありません。

 

腹部が他の部位と違うところ。それは、筋肉の下に多くの臓器がある、ということ、です。

 

太もも、腕、などの打撲であれば、筋肉のみの損傷で済むことがほとんど、ですが、腹部に関しては筋肉の下にたくさんの臓器があるため、ちょっと注意が必要です。

肋骨が保護してくれているのは、主に心臓や肺、ですが、肝臓や腎臓も肋骨の下部の中にかかっています。 骨が守ってくれていない部分は、主に胃、小腸、大腸の消化器官です。

骨の保護はありませんが、それらの臓器の上には、「腹直筋」という筋肉があります。

腹直筋は、かなりしっかりした大きな筋ですので、打撲の多くはその筋肉のみの損傷で済むことが多いです。

ですが、ジュニア世代の子どもはこの腹直筋、まだまだ発達はしていませんし、線の細い子などは脂肪も少なく、かなり無防備な状態です。



打撲の瞬間は、一瞬息が止まり、かなり痛みが強く折れるようにお腹を抱えて倒れますが、しばらくして痛みが引いてくれば特に心配することはありません。

【対応方法】
1)本人が楽な体勢にしてあげましょう。
現場では、まずは安静にさせ、本人が一番痛みのない格好をしますので、(膝を曲げて横向きになる、など)そのようにさせ、無理に腹部を伸ばしたりする必要はありません。
腰や背中をさする、などしてあげても良いでしょう。

2)痛みが軽減してきたら、アイシングを。
打撲直後は痛みが強いので、少し落ち着いてきたらアイシング手当てをすると良いでしょう。痛みも軽減します。

3)痛みが落ち着いてきたら軽めのストレッチ。
痛みが強いときには、無理やり伸ばす必要はありませんが、安静時しばらく”9の字”のような体勢をしていると、腹直筋が収縮してしまうので、軽く伸ばしてあげると楽になる場合もあります。本人の様子を見ながらやりましょう。

*注意:気をつけなければいけないのは、打撲の損傷が内蔵まで広がってしまうことです。

内蔵が損傷してしまっているかどうかの素人判断は難しいですが、
 ・激しい痛みが続く
 ・お腹が腫れてくる
 ・嘔吐する
 ・体のどこかがしびれる
 ・ショック状態である(呼びかけに反応しない)

など、打撲のみでは現れないような症状がでたら病院への搬送が必要です。