5)アイシングについての詳細

2013年10月21日 13:12
捻挫や打撲で炎症や痛みが発生しているのは、皮膚ではなく、そのもっと下の靭帯や腱、筋肉です。そのため、氷でそこまで冷やす必要があるのです。
 
アイシング時の皮膚感覚の変化は・・・
①冷たい、痛い → ②ピリピリする → ③温かく感じる →④感覚がなくなる 
 
アイシングは約15分~20分行いますが、感覚がなくなったらそこで終了します。
 
捻挫や打撲などをすると、受傷部位ではこんなことが起こっています。
 ・受傷部位の血管やその周辺組織の細胞に傷がつきます。
 ・炎症が起き、痛み、熱、腫れ、可動域の制限などがあります。その反応によって傷ついた細胞と新しい細胞が入れ替わって修復していきます。
 ・適切な治療がなされず放置されると、傷ついた細胞を消化する酵素の活性化により、その周りの正常な細胞膜も一緒に消化してしまいます。
 ・受傷部位の炎症により、その周辺組織が低酸素状態になり、正常な細胞も壊死してします。(二次的低酸素障害) そしてそれはどんどん広がっていきます。(腫れが大きくなる)
 
受傷後すぐアイシングをしなければいけない理由はつまり、傷ついた細胞が傷ついていない正常な細胞に対して、
 
  低酸素状態  や   酵素による消化
 
などの影響を与えないよう早めにくい止めるため、なのです。
 
●アイシングの効果
 ・部分的に血管を収縮させることによって細胞の代謝を低下させ、二次的低酸素障害を防止します。
 ・冷却により、痛感神経(痛いという感覚)を一時麻痺させます。
 ・運動後のアイシングは、エネルギー消費を抑え、疲労の蓄積をおさえることができます。
 
受傷してから帰宅し、それからアイシング・・・ ですと、腫れや炎症がどんどん進行してしまいます。
 
氷によるアイシングによって、損傷部位の熱を奪い、代謝レベルを落とし、正常な組織を低酸素状態にして損傷を受けないようにし、腫れを引かせて痛みを軽減させることができます。
 
また、 氷は溶ける際のエネルギーが非常に強く、冷却効果が非常に高いのが特徴です。
 
 可能な限り、受傷直後からアイシングができるような環境が望ましいですね。 (練習や試合時には、必ず氷や保冷剤を常備するなど。)
 
そして、アイシングをして暖かいお風呂に・・・ というのでは炎症が悪化しますから注意しましょう。(しばらくはシャワーで我慢!)