2)子供が現場で倒れたら・・・(2)

2013年10月20日 18:54

スポーツ現場での緊急時、救命救急の必要はない場合、次に確認しておく必要があるのは、頭部外傷の有無 です。

高いボールの奪い合いで激しくぶつかったり、ボールを追って壁に強打したり、後頭部を強打して・・・ という球技での発生より、体操や新体操などでの着地の失敗、高所からの落下、などの方が発生確率としては高いといわれています。

 

コートで倒れた子供が頭を抱えてうずくまっていたり、頭をぶつけたあとに倒れてたりしたら、頭部外傷を疑います。     

◎体は起こさず、下半身が動くかどうか確認します。
「足首を動かしてごらん。」「膝をゆっくり動かしてごらん。」などと質問します。脊髄を損傷すると、動きません。

◎体のどこかにしびれなどがないか確認します。
「体でピリピリしている所とかある? 」「ここ、触っているの分かる?」-足やお腹、背中、腕などの皮膚の表面をやさしくなでながら聞く。

◎両手に力が同じように入るか確認します。
両手を握らせ、「ギューってできる?」と尋ね、左右同じ力で握れるかを確認します。
片方だけ全く力が入れられない、左右差がかなりある、という場合はその場から動かさない。

万が一、何か1つでもひっかかるところがあれば、首が動かないように固定します。
(用具がなければ、大人の両手でやさしく頭を抑え、首を動かさないように指示します。落ち着いて、大丈夫だよ、と声がけなどをして子供に恐怖心を与えないように!) そして、119番!救急隊が到着するまでその状態で待ちます。

ゲームや練習を続行させようと、無理やり外へ移動させるのも厳禁!です。救急隊員を待ちましょう。

他の子供達は動揺させないためにも、一度コーチの元へ集めましょう。

<脳震盪の有無の確認方法> 
意識があり、脊髄損傷の疑いなし、ということが前提です。

意識がなかったり、呼びかけに対する対応が鈍い、遅い、脊髄損傷の疑いがある、という時は119番をしてその場から動かさない!

◎本人の様子を注意深く観察します。
頭痛、嘔吐、吐き気、耳鳴り、焦点があわない、言葉が不明瞭、などは脳震盪の症状です。そのような症状がある場合は、早めの医療機関への受診が必要です。
「どこを打った?どこが痛い?」などの質問をして、受傷部位を見極めます。 近くに病院がなく、異常な行動がみられるようでしたら、ためらわずに119番を!

緊急性がないようなら、コートの外へ移動させます。

本人が”大丈夫、大丈夫”と言って立ち上がっても、一人で歩かせないで下さい!ストレッチャーなどがあればそれに乗せて運び、なければ抱きかかえるか、支えながら歩かせます。

フラフラして真っ直ぐ歩けなかったりすると、転倒したり、何かにぶつかったりします。すると、その事が致命傷となる可能性があります。

その後しばらくは、プレーをさせずに行動をよく観察し、異常がないか確認します。

◎時間差で出てくる症状変化に注意します。
脳震盪の場合、受傷後数時間経ってから症状が出てくることもあります。

頭を打ったがすぐに回復し、その後普通にプレーし、帰宅しても、24時間は、子どもの様子を見てあげてください。
(できれば、その夜は側で寝てあげることをお勧めします。容態が急変することもあります。・・・ 急に嘔吐する、急に頭痛がする、意識がなくなる、など。合宿先などでしたら、コーチが同室で寝るなど。)

ろれつが回らない、手(または足、その他の体の部分)がピリピリする、など、”何か変だな”と感じたら、臆せずすぐに医療機関へ!(朝まで待たない!)

脳や脊髄は外から見えませんが、損傷するとその後の将来を大きく変えてしまう可能性もあります。十分な注意が必要です。