2)太ももの打撲

2013年10月21日 18:42
打撲だからと言ってあまり軽視はしないようにしましょう。悪化すると、その筋肉が骨化してしまう(骨化性筋炎)のです。
 
大腿部前面は面積が広いため、相手の膝やかかとが入りやすく、それらが大腿部前面の筋肉群を、その下の大腿骨とで挟むような形になり、強く圧迫し、筋肉が損傷します。
 
社会人や大学生ですと、衝撃を受けても軽症であればそのまま試合や練習を続行できることが多く、終わってから、
 
「あ、そういえば足イテ~な。。。」 
 
くらいにしか感じないようです。
 
しかし、まだ筋肉も未発達で、脂肪も少ないキッズでしたら、例え軽症であっても痛くてその場に座り込むこともあるでしょう。
 
◆ももカン=大腿部前面打撲の主な症状って?
その重症度にもよりますが、主に、患部の腫れ、熱、痛み、可動域の制限、内出血等などです
・可動域の制限(膝の曲げ伸ばし)がなければ軽度
・可動域の制限が90度以下(膝を直角に曲げられない)であれば、中程度
・痛みが強く、膝が曲げられない、または45度以下であれば、重度
 
と判断します。
 
痛みが強いと、通常の歩行は困難で、受傷側の足に体重をかけることができません。
 
◆現場での対応は?
まずは RICE! なにがあっても RICEです。
 
強い痛みが出ない範囲で、多少もも前の筋肉を伸ばした状態(=膝を曲げる)でアイシングするのがポイントです!
   
ナゼ?
筋肉が衝撃により痙攣を起こしている状態なので、膝を伸ばしたままアイシングをすると、その後膝が曲げにくくなることがあるためです。
 
その後は、できれば医療機関を受診し、痛みがなくなるまで安静、もしくは医師の指示に従って徐々にリハビリを始め、痛みがない範囲で動かしていきます。
 
◆骨化性筋炎って?
打撲の手当てが不十分で、軽症だからと痛みがありながらも復帰したり。。。
復帰してすぐまた同じところを打撲、もしくは痛みを押して筋肉を繰り返し使ったりして、打撲で生じた血腫が石灰化し、その後骨化してしまうことです。
 
また、間違った手当て・・・マッサージなど、も原因の1つとなりますから、間違っても、「ま、ほぐせば治るでしょ!」としないで下さい! 悪化します!
 
打撲後の処置を適切に行えば起こらないことですから、最初の手当てと、その後の復帰プランが肝心です。
 
◆いつ復帰できる? 
もちろん骨化まで症状が悪化してしまった場合は、医師の指示に従い、画像上骨化が消失していることが必要ですが、そうでない場合、以下の条件をクリアしてからになります。
・痛みがないこと(安静時も、動いたときも、もも前面を広く押しても)
・腫れや熱がないこと
・可動域(膝の曲げ伸ばし)が痛みなく、受傷していない足と同じように動かせること
・全体重をかけられること(片足で立つ、ジャンプする等)
 
全てのスポーツ外傷、障害に共通することですが、痛みがなくなった=治った わけではないですから、徐々にあげていく(アスレティックリハビリテーションの実施)ことが、非常に大切です。
 
たかが打撲、ではありませんから、お子さんが、試合や練習で 「今日思いっきりモモ蹴られた!」と訴え、痛がっているようでしたら、ちょっと注意深くその後の様子を見てあげてくださいね。