1)子どもが現場で倒れたら・・・(1)
スポーツ活動中に子供が突然倒れたりすることは稀ですが、絶対ないとも限りません。
全く知識がないとパニック状態になり、間違った対応をしてしまいますが、少しでも知識があれば、適切な処置で子供を救うことができます!
まずは、一番重篤なケース(心肺停止や脈なしなど)の時の対応をお話します。
日本の都心で、救急車が到着するまでの平均時間は、約5~6分だそうです。救急隊員が到着する間の対応で、その後の回復が全く違うのです!(脳に血液を送り続けることが重要!)
”子どもを助けるんだ!”という勇気で、まずは冷静な一歩を踏み出しましょう。
1)一次救命・・・練習や試合で急に倒れたり、意識がなくなった子どもが出たとき、まず行うのがこの一次救命です。
2)心肺蘇生(CPR)・・・呼吸なし、脈なし、で行う蘇生術です。心臓マッサージと人工呼吸を行います。子どもの肺は、大人に比べて小さいですが、大人が思いっきり息を吹き込んでしまっても、肺が破裂するようなことはまずありません。(乳幼児は別です。)
ためらって何もしないより、CPRの知識があるのなら、目の前にいる子どもを助けるため、できる限りのことをしましょう!
3)AED・・・心臓が動いていない場合、細動を起こしている場合があります。キッズスポーツで最も多いのが、野球のボールが胸に直撃し、細動が起こり、心臓が止まってしまうケースです。ドッジボールで起こることもあります。
学校の校庭や、体育館で練習している場合は、学校内にAEDがあるはずですから、どこにあるのか父母&コーチ達で確認しておくことをお勧めします。
試合などでAEDがどこにあるか分からない場合、まずは近くの人に大声で、救急車の要請と、“AED持ってきて!”
と指示しましょう。AEDが到着するまで、CPRを行います。
スポーツを指導するコーチ達、それを見守る保護者達は、できれば講習会に行ってCPRの知識と技術を取得しましょう。(日本赤十字社、近くの消防署、などで行っています。また、ある程度の人数が集まれば、講師を派遣してくれるところもあります。)
心肺蘇生法などの一次救命における知識や技術は、上記の団体で行われているものにしっかし参加されることを、お勧めいたします。
備えあれば、憂いなし!